2010年5月24日月曜日

蘇る銀狼。最終モデルのディーラー車 E500の簡単蘇生。


















































前回までのお話しの続きです。

SILVER 500 その1

浅賀さんが乗って来られた筋金入りのメルセデス500ディーラー最終モデル。
23万キロ相当を走り込んだオリジナルメーターのままでの年齢と歴史。
エンジンもオートマティックも調子が良くエアコンも快調です。
それもそのはずで、前回のオーナーが繰り返し修理をしていたからなのですが?
この素材的には微妙なメルセデスもまたもう1度蘇らせてあげたい!
Eガレージの最高責任者星野社長の依頼により、
比較的コストを掛けずにさらなる歴史を歩む為の
エコノミーパックプランにて修繕させる蘇りコースを選択されました。

全部を新品部品で美しくリフレッシュ&レストアされるコースと
中古部品の再生リビルトパーツでエコノミーに組み上げるコースと、
部品取りのW124036の素材を活かして再度再生させる節約コースの3種類が御座います。
まずはラジエーターとひび割れたステアリングの交換から開始です。




SILVER 500その2


1994年式のE500スポーツセダン浅賀&星野号です。
744ブリリアントシルバーのボディー塗装膜はクラック混入で全体的にひび割れ、
紫外線と酸性雨の攻撃で艶消しシルバーへと変化しています。
右側後方リアフェンダーは局部で擦れ凹み、オマケに錆びが浮いております。
走行距離 237,151キロの歴史を刻んで来た貫禄か、全体的に疲れた様子です。
ラジエーターから冷却水が大量に溢れ漏れ出ておりこのままでは走行不能状態でした。
今回の修繕箇所は部品取りで所有している当社のE500から
程度極上の中古部品ラジエーターASSYを取り外し、
簡単にその場で入れ替えの交換を致しました。
パワステオイルは空っぽに近かったので、
今回は純正パワステオイルを規定量まで補充、
次回はパッキン&ガスケットの交換OHをと時間と余裕を見て考えております。

それからひび割れたスポーツステアリングの修理です。
ウッド&レザーのコンビネーションステアリングが装着されておりましたが、
ウッド部がヒビだらけでとても握れるような状態ではありませんでした。
お金を掛けてステアリングごと新しくASSY交換する方法もあるのですが、
修理してまた新しくウッド部とレザー部を現状のステアリングをベースに
綺麗に造り直す方法も御座います。
本当のエコロジーとは再生と蘇生の素晴らしさを根本の部分から活かし、
出来る限りオリジナルパーツを加工して復活させる手法がお薦めです。

取り外したステアリングは一旦加工工場まで送ります。
期間は約3か月くらい必要ですが、修理に出させて頂いているその間、
同程度のピンチヒッターの期間レンタルステアリングをご用意させて頂きます。
こうしてじっくりと待つ楽しさと90日間掛けてまた新しく蘇るプロセスは
なんともいえないくらいに気持ち良さが心の中からジワジワと滲み出ます。
エアコンの効きも申し分無く事故歴も水没歴も無く、室内は臭く無いE500,
おまけにオートマティックトランスミッションも前オーナーが3回も
本体ASSYで乗せ変えているらしく何ら問題なくスムーズにシフトチェンジです。

蘇らせるベース車両としての素質がここまで整っておりますから、
この燻し銀の狼を復活させない手はありません。
残存価値だとか元を取り戻そうなんて変な財産性なんて気にしていては行けません。
実はモノの価値なんてのは第三者にワザワザ決めてもらわなくても良いのです。
自分自身が永く大切に乗ってみたいと本気で思えるキッカケがあればそれで良いのです。
素晴らしきポテンシャルを秘めた愛すべき対象車、メルセデスのE500の蘇生計画です。


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加古 俊文

撮影データー:カメラ本体 SIGMA DIGITAL CAMERA DP-1 ( コンパクトカメラ)
製造番号:SC-J-DP1「B」D53322 No 1016919番 Foveon X3
記録媒体:SDメモリーカード4GB  
撮像素子サイズ:20,7×13,8mm 画素数:14,45MP 「2,688×1,792×3」
撮影時の有効画素数:14,06MP「2,652×1,768×3」アスペクト比:3,2

レンズ:SIGMA LENS 16,6 mm 1: 4 F4
最短撮影距離:0,50m
レンズ構成:5群6枚 (35ミリ換算28mm相当) 
ホワイトバランス: くもりモードにて撮影。
露出補正:- 1,7 段 「プログラムオート時の露出補正。」
画像サイズ:HI    画質モード:FINE   ISO感度設定 50
2010-05-22 土曜日 都筑区AFFにて撮影です。
写真撮影者:自称 アクロバティックキャメラマン 加古 俊文
 


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